女性アスリートが心身の健康を損なうことなくパフォーマンスを向上していくためには、スポーツ医科学研究の知見の積み重ねが必要です。
しかし、これまでのスポーツ医科学研究はもっぱら男性を対象に進められてきており、女性に関する科学的知見は、まだまだ十分に蓄積されていません。
本学の基本理念の1つに「女性の精神的身体的特質の研究を基盤にしたスポーツの科学的探究」が掲げられています。
人見絹枝さんをはじめとする女性のトップアスリートや学校の保健体育科教員、生涯スポーツの指導者を多数、世に輩出してきた本学が101年目の新たな歴史のページをめくった今年、基礎体力研究所では公開研究フォーラムのテーマを「女性アスリートを支えるスポーツ医科学研究」とし、ゲストスピーカーに3名の先生方をお招きします。
産婦人科医でもある能瀬さやか先生には婦人科的視点から、宮本恵里先生には遺伝学的視点から、佐々木万丈先生には心理学的視点から、女性アスリートを支える研究成果をご発表いただきます。
多くの方のご来場をお待ち申し上げております。
（日本女子体育大学附属基礎体力研究所所長　沢井　史穂）